祈り

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先日、お電話での問い合わせがありました。

内容は病気のご主人の遺影を撮ってほしいと、奥様からのお電話でした。

治療に入る前の日時が良いとのことでお打ち合わせをせずに、撮影当日まで、電話とメールのやりとりでした。

写真館のセットメニューとして、2バリエーション撮影します。なので、

「もう一枚はご夫婦で撮られたらどうですか?」

と、提案すると

「そうですね!そうしますね」

と、おっしゃいました。

当日お会いするご夫婦の雰囲気や空気感が全く想像できないので、

もし、ご主人が病気のことを知らないとか、奥様の意思だけで来るのか、とか。。なんかモヤモヤっと考えてしまいました。。が、考えてもわからないので、失礼のないように撮影しよう!という結論になりました。

撮影当日、来られた二人は、とても穏やかな60代か70代のご夫婦。奥様はちゃきちゃきしていて、ご主人はニコニコ優しいそうです。

念のため、

「ご主人お一人とご夫婦の写真でよろしいですか?」

と、奥様に少し小さな声で聞いてみました。

「そうですね!お父さん一人で先に撮ってもらいましょうか? ねえ、お父さん??それでその後、二人で撮ってもらいましょうか??ねえ、お父さん」

どうやら、今日のお写真は二人のご意向みたいです。

「二人で撮った写真を私の遺影にするわ、どうせ、いつか写真は必要なんだしね〜(笑)」

と、奥様がおっしゃるので

「それでは、奥様もお一人で撮って、その後にご夫婦で撮りませんか?」

と、提案してみました。

すると、ご主人が

「そうだよ、お母さんも一人で撮ってもらいなよ」

「。。。。。えぇぇ? そうしようかな・・」

「是非是非!!」と、私。

なんだか、昨日心配していた感じではない、想像をはるかに超える二人の関係性。。

案ずるより産むが易し。。

ゆっくり撮影しつつ、お話ししつつ、、、

どうやら、お話を伺うと、

ご主人のお父様が、90歳を過ぎて亡くなった際に、お父様ご本人が、用意していた80代の頃のお写真があったんだそうです。その写真がとても穏やかないい表情の写真で、いつもお父様を思い出す時、

「なぜかあの写真のあの顔を思い出すんですよね」

と、ご主人がおっしゃっていました。

それで、このご夫婦は最後の写真は自分たちで用意しとこうねって言っているんだそうです。

ご主人の治療が本格的に始まる前に。

「だいぶ痩せちゃったから、今日は息子のジャケット借りてきました(笑)」

と、ご主人。

でも、そんな息子さんの若々しいジャケットが、可愛らしい奥様と奥様の上品なコーデととてもお似合いでした。

二人の歩んできた道、感じるような、

とても素敵なご夫婦の写真撮れたと思います!!

また、元気なお二人にお会いできますように〜

Naomi Meno